托鉢~ご縁をつなぐ

今朝、食後のコーヒーをいただきながら新聞を読んでいると「ほぅー、ほぅー」と複数人の野太い声が響き渡りました。
半年ごとにこのエリアに回ってくる臨済宗の雲水さんが、托鉢に来たことを知らせるお声です。

20151122bj

実は私、このときをとても楽しみに待っていて、500円玉が手元に回って来ると使わず貯金箱に貯め、お布施をさせていただくことにしています。
今回も在宅時のご来訪で良かった!

貯金箱からジャラジャラと500円玉を出し(一応、枚数を勘定して(^^♪)、鏡で手早く身だしなみをチェックすると、急いで玄関前に出ます。

雲水さんは各戸の門前で読経をしますが、家主が出て来なければそのまま次の家に移ります。

私が外に出て「おはようございます」と声をかけると(本来は無言で待たなければならないそうですが)、すーっと我が家の前に来てくれました。

合掌し、心の中で「お勤めご苦労様でございます」と言いながら頭を下げてから、雲水さんが差し出された前垂れにそっとお布施を載せます。

改めて合掌し頭を垂れて、お経を唱えていただきました。

托鉢は、僧侶の側からみれば修行の一環として行われますが、お布施をさせていただく側からみれば、「功徳を積ませていただく」ありがたいもの。

「させていただく」ものであって、「してあげる」ものではありません。

先日の風城陣でも、丁先生より「托鉢はご縁をつなぐもの」という話があったばかりでしたので、今回はより一層ありがたく、心に沁みました。

見返りを期待することなく、「させていただけることがありがたい」という気持ちを持てるって、何とも清々しいことですね!
銀の糸がまたひとつ、繋がったように思います(^_-)-☆

m.s