夏の食養生法

7月24日は土用の丑の日でした。
夏バテ解消にと、鰻を召し上がった方も多いことでしょう。

20150725bj

夏のスタミナアップには「冷たいビアジョッキ片手にガッツリと焼肉!」などという声もよく聞きますね。

「暑さで疲れた体を癒すには精のつくものを」、という発想は間違っていません。ですが、それは日頃から粗食をしていた昔の日本人のための考え方です。
現在は飽食の時代、ほとんどの方は日頃から充分すぎる栄養をとっていることでしょう。
むしろ食べ過ぎの方が問題で、ことさらに精のつくものをと躍起になる必要はないのです。

もちろん、鰻や焼肉が悪いわけではありません。
ですが、暑さで消化力が弱っているところに、脂っこいお食事をガッツリといただくことは、体に負担をかけ、かえって疲れてしまうということを知っていただきたいと思います。

「夏は食べるより寝る」
を基本に、お食事は消化の良いものを中心に、低下した消化力に見合った分だけバランスよくいただくことこそ、体に優しい夏の食養生法なのです。

常識を見直し、本当に身体が喜ぶことは何か?を学ぶ。それが太学功です。
m.s