基礎代謝の話

基礎代謝は高い方が良い?

基礎代謝は高い方がいい、というのが一般的な考え方ですが、気功の考え方では、基礎代謝が高いか低いかは絶対的なものではありません。代謝というのは、エネルギーを出している(使っている)ということですから、むしろ低い方が「省エネ」とも言えます。

 例えば、出費が少なければ家計にゆとりができるように、エネルギーを出す量が少なければ身体にもゆとりができます。たくさんエネルギーを使うということは、その使った分を吸収する必要があります。そして、エネルギーを吸収するのにもまた、エネルギーが必要となるのです。

 また「代謝が低い」ということには、2通り考えられます。1つは、「エネルギーがない」状態で、これは元気ではないということ。もう1つは、「エネルギーがある」状態で、これは元気の証拠なのです。

 つまり元気だから無駄なエネルギーを使わず、効率的に行動できる「省エネ」の状態なので、代謝が低い方が良いという考えに繋がるのです。

 このように、知識として一般的に正しいと考えられていることを太学功気功的にエネルギーの観点から考えてみることも、「正しく知る」ということに繋がっていくのです。

2006年11月 丁会長による上級講義より抜粋