春は五臓の中では肝が頑張る季節です。
肝は目の働きと深い関係にあります。
肝は体の末端まで気血を巡らせる働きがあり、肝の力が弱ると体の上部に位置し、深い関わりがある目に症状があらわれてきます。
目の疲れ、ものが見えにくい、乾燥、充血、視力低下など、これらは気血が届かないことで起こる症状です。
目だけでなく、筋肉のこり、しびれ、痙攣、また爪の異常なども起こってきます。
鮑は、成長に時間がかかることもあり、古代から貴重な食材として扱われてきました。
鮑の薬効として養血柔肝、滋陰清熱、益精明目、行痺通絡が挙げられます。
血を補い、気血が滞ることによる憂鬱、不安、イライラを解消、目の疲れにも効くと言われる鮑。
今回は鮑のバター焼きです。
鮑の殻を蓋がわりにしてバターを使用し、蒸し焼きにします。
焼き上がってから殻から外していただきます。