ときどき無性に食べたくなるピリ辛味のもの。
暑い季節には、汗をかきかき食べたその後に清涼感が得られ、また寒いときにはポッポと体の中から火照ってくる感じが魅力です。
そんな唐辛子を中心とした辛い物の摂取と死亡率の関係について、興味深い研究結果が発表されました。
中国University Health Science CenterのJun Lv氏らが、持病のない30~70代の男女合わせて約49万人を対象に行った7年以上に及ぶ追跡調査です。
唐辛子など辛い食べ物を食べる頻度によって対象者を層別化し、それぞれのグループの死亡率を求めたところ、辛い料理を食べる頻度が週1日未満の人々に比べ、週に1~2日、週に3~5日、週に6~7日と頻度が高まるにつれて死亡率は低下し、摂取頻度と死亡リスクの間には逆相関関係が見られました。
辛いものを食べる頻度が週1日未満の人と比較すると、週に1~2日食べる人の死亡リスクは10%低く、週に3~5日食べる集団と、週に6~7日食べる集団はいずれも、週1日未満の人よりも死亡リスクが14%低いことがわかりました。
この現象は男性、女性の両方に見られたそうです。
辛い食べ物の頻繁な摂取は、がん、虚血性心疾患、呼吸器疾患による死亡のリスクの減少にも関係していた一方で、糖尿病や感染症による死亡、その他の原因による死亡と、辛い食べ物の摂取の間には、関係は見られなかったとのこと。
その理由などについては論文では言及されていないようですが、今後の更なる研究が望まれますね。
とはいえ、極端に辛い物を大量摂取するようなことはゆめゆめなさいませぬように(^^)/
何事も「過ぎたるはなお・・・」ですから。
参考:British Medical Journal誌電子版・日経新聞
m.s