蝉の一生に「生命」を想う

8月に入り、まさに夏真っ盛り。
夜明けを待ち構えていたかのように、早朝より蝉の大合唱が始まります。

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蝉の地上での生は1~2週間。
はかないとも言いたくなるその期間に、「そこまで懸命に鳴かなくてもいいのに!」「体力消耗、エネルギーのロスになるよ・・・」と言ってあげたいほど。
常々、そのような思いを抱いていた私です。

ですが、あらためて蝉の生涯を調べてみたところ・・・。

幼虫時代の地下生活はなんと、種類により長ければ17年間にも及ぶそうです。
地上=表、地下=裏、といったイメージをついつい持ってしまうがゆえに、私たちは蝉の一生について可哀そうとか刹那的だなどと思ってしまいがちですね。

地道な地下生活を続けたのち、蝉は地上に出て来ます。
殻を破り羽を乾かし、成虫として地上生活を始めます。

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地上に出てきてすべきことは・・・雄が美しい声で鳴いて雌を誘い、子孫を残すパートナーを得る。
自分の生命を守ること、子孫をつなげること。
生物は本来、この点を守るために生きているともいえるでしょう。
このシンプルな目的のために、蝉は長い地下生活でエネルギーを貯え、晴れて地上に出ると全身で鳴き続けるのだと思います。そう考えると、蝉の鳴き声も彼らの生命の讃歌のように聞こえてきませんか?

わたくし達人間は、知性が発達しているがゆえに、あれこれ血迷い苦悩します。
ですが本来、私たちもこの地球の生物。
生物としてこの世に生を受けた以上、何が何でも命を全うし、心身を健やかに保つことが本能的な欲求といえるでしょう。
そうすることで初めて、このありがたい命に対して初めて申し訳がたつと思うのです。

授かった命を大切に。授かった肉体を快適に。そして高らかに人生の讃歌を歌い上げたいものですね。
是非、太学功気功を人生のパートナーにしてください。

m.s