先日、会員のSさんが施術にみえた際に、検査食と医療用下剤をぶら下げていました。
「来週、大腸内視鏡検査を受けるんです」とのこと。
もちろん、病気の早期発見・早期治療は大病予防の基本ですから、必要な検査はしなければならないでしょう。
ですが、大腸検査、というよりはその前に不可欠となる、腸が空っぽになるまで大量に飲まなければならない下剤の使用が思わぬ副作用を及ぼすことを意識している方は少ないかもしれません。
私たちの体には、1000兆個もの細菌が住み着いています。
人体に住む細菌のことを常在菌といい、その全体をマイクロバイオームと呼びますが、なかでも最も常在菌が密集している大腸のマイクロバイオームを「腸内フローラ」つまり、「腸内にある細菌達のお花畑」とよぶことが最近浸透してきたようですね。
同種の菌たちが互いに群れをつくって腸内に住み着く様子を、色とりどりのお花畑に喩えるなんて、遊び心があって楽しい表現だと思いませんか?
腸内フローラにどのようなお花が咲いているのかは人それぞれで、その時々の体調・エネルギーレベルによっても変化するもの。
どのお花が多く、どのお花が少ないか、そのバランスによってお腹の調子はもちろん、免疫力の高低、炎症やアレルギー疾患、はたまた心の状態までに影響を及ぼしていることが近年の研究でわかってきています。
そんな大切な腸内フローラ。
強烈な液体下剤を使えば、その多くが強制的に押し流されてしまいます。
なんとか腸壁にへばりついて残った細菌たちがまた徐々に増えてはくるものの、いっときでも大切な助っ人たちが腸内に不在になることは、健康上大きな損失といえるでしょう。
検査自体による体力的負担と併せて、エネルギーの損失も少なくありません。
むろん、大腸検査を否定するものではない点、誤解なさいませぬよう。
ただ、安易に下剤を多用することは考え物であること、そして、下剤使用後は意識的に発酵食品を摂取して、腸内に善玉菌を増やすことが必要であることを知ってください。
発酵食品とは、納豆・キムチ・ぬか漬け・味噌・醤油・麹・ヨーグルト・ナチュラルチーズなど。
Sさんにもそのようにお伝えしたところ、検査後にお食事に気を配るとともに、気功施術を再度受けることを選択されました。
エネルギーが充分であれば、腸内フローラを素早く整えることの助けになりますから。
大切なものはできるだけ失わないようにする・失ってしまったなら早めに補う。
エネルギーも腸内常在菌にもいえること。
あなたのお腹のお花畑はどんな様子でしょう?
美しく花を咲かせているでしょうか?
気功教室:通常コース(基礎レベル) 月曜日 13:30~ 水曜日 14:00~ 木曜日 14:30~、19:30~ 金曜日 11:00~ 土曜日 14:30~
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自由が丘教室 https://kiko-kenkyujo.com/class-info/jiyugaokaschool
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m.s