秋分(しゅうぶん)の頃
昼と夜の長さがほぼ同じになります。
暑さ寒さも彼岸までという慣用句があり、
残暑も次第に収まっていきます。
日本では、
「祖先を敬い、亡くなった方をしのぶ。」という趣旨で
秋分の日は国民の休日になっています。
お墓参りにお出かけになる方も多いのではないでしょうか?
お彼岸にいただくおはぎには、小豆が使われています。
小豆の赤い色には災難から身を守る効果があると言われ、
邪気を払う、先祖と繋がる
などの意味があります。
また、春分の日にいただくぼたもちとの違いは・・・・
どちらも、もち米を小豆餡で包む同じ和菓子なのですが
その時期に咲く花の違いから
春は牡丹の花が咲く季節なので、ぼたもち
秋は萩の花が咲く季節なので、おはぎ
と名称が異なるそうです。
さて、この時期に咲く妖艶な花、曼殊沙華をご存知ですか?
曼殊沙華はサンスクリット語で「天界に咲く花」と言う意味だそうです。
開花時期はわずか1週間ほどですが、
必ず秋のお彼岸と時を同じくします。
花の咲き方も、突然、茎が現れ、
瞬く間に50㎝ほどに伸ばし。先端に神秘的な赤い花を咲かせます。
1週間ほどで茎も花も枯れ、今度は緑の葉っぱがすくすくと伸び、
青々とした葉を茂らせ冬を越します。
そし春に光合成をして球根に栄養を蓄え、夏には葉を枯らします。
この様に、自然の流れに沿い1年でしっかりと栄養を蓄え、
また、翌年に美しく花を咲かせます。
私達も、季節に応じて身体を充分にケアし、
何時までも美しく咲き続ける様にしたいものです。