今朝、洗濯ものを干そうと窓を開けると、驚きの光景が!
バルコニーの柵で、一匹のカマキリが懸命に産卵をしていました。
このカマキリ、昨日の夕方にはここに居たのですが、「ずいぶんとムッチリ太ったカマキリだわ」と思っただけで、気にも留めずに窓を閉めたのでした。
その後、一晩かけて産卵をしていたとは、ゆめゆめ思い及ばず。。。
眺めていると、続々と白い泡状のものが排出され、卵鞘が形作られていきます。
*あまり近づくと、お邪魔になるかしらん?と思い、遠くから撮影。ピントが合っていなくて失敬!
自然界のカマキリの卵は、この形のまま冬を越し、春になると孵化します。
もしも、残暑が続くようなことがあれば、卵は春が来たと勘違いをして早く孵化してしまい、冬の寒さに適応できずに死滅してしまうのだそう。
それゆえ母カマキリは、今後の気温の推移を予測して産卵時期を選ぶと言われ、のみならず、卵を産み付ける木の高さも、その年の冬の積雪量を予測し選んでいると言われています。
大気中と地面の水分量を感じ取って判断するものと昆虫学者は分析していますが、いやはや何とも賢いものですね。
生きるため、子孫を残すための生物の叡智には、ほんとうに脱帽です。
ともあれ、我が家のバルコニーは、春になるまでこの卵鞘をくっつけたままということになるのかしらん・・・
ちょっと複雑な気持ちではありますが、優しく見守りたいと思います!(^^)!