年代物の梅干のように

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毎年この季節には梅干を仕込みます。
塩漬けをして1週間、充分に梅酢があがってきました。
このまま梅雨明けを待って「丑用の三日干し」をします。

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梅干は日本人のソウルフードのように思えますが、

Wikipediaによれば、中国に起源を発するそう。
本来梅干は梅酢を作ったあとの副産物であり、
梅干しは黒焼きにして腹痛の治癒・
虫下し・解熱・消毒の効用を目的とした
漢方薬だったそうです。

ところで、梅干は発酵食品ではありませんが、
時間とともに熟成していくのをご存じですか?
できたばかりの梅干は1~2ヶ月おいて
塩味が落ち着けばいただけますが、
そのお味はフレッシュな若者といった感じ。
4、5年物ともなるとすっかり塩の角がとれてまろやか。
人生経験を積んで柔和になった
「熟女」?のような風格すら感じます。

うふふ♪ 誰ですか!?
「梅干ばあさん」などと言っているのは(^_^.)?

私たちも、円熟したあとにその美しさに
いっそう磨きをかけ熟成感を増していくよう、
自分を育てながら生きていきたいものですね。
丁先生がよく仰る「腐るのではなく熟成する」という
お言葉を思い出しながら、
穏やかな心持ちで作業を楽しみました。

私達が歳を重ねて美しく熟成していくためには、
エネルギーが不可欠です。
エネルギーがなければ枯れてしまいますから。
熟成のためのエネルギーは太学功で得られます。
m.s