トベラ?

5月も半ばになり、木々の緑は若葉の色をまし、さまざまな花たちが咲き競う、美しい季節になってきました。
植物やお花に詳しいSさんが、庭の花木のお花をお持ちくださいました。

2015-5-14blog

とても香りのよい薄黄色いお花で、名前をトベラというそうです。

江戸時代の本草学者であり儒学者の貝原益軒が、「大和本草諸品図」に「除夕に国俗此木の枝を扉に挟して、来年疫鬼のふせぎとす。ゆえにトビラノ木と言う。葉は、臭味共に悪し、花の香よし」と記載したように、節分に扉に枝を挟んで、悪鬼を払う行事に用いたことがその名前の由来だそうです。このことから、トビラノ木がなまって、トベラというようになったとのこと。

葉の匂いとは全くことなり、お花の香りは甘く芳しくどこか懐かしい香りがします。
花言葉は「慈しみ」。

お花一つとってみても、さまざまな由縁があるもので、それを知るのもまた一興。ぜひ皆さんも楽しみながら、季節の花を愛でる、そんな素敵なひとときをお過ごしくださいね。
(k.m)