昔は、学校教育として児童に教える「〇〇育」という言葉は「知育」「徳育」「体育」「性教育」ぐらいであったように思います。
その後、「食育」という言葉が出現し、いまでは「食育基本法」なる法令も整備され、食育インストラクターという専門職まで生まれるようになりました。
そして、最近では「眠育」という言葉ができたのこと、時代を感じさせられますね。
「眠育」とは、その名の通り睡眠に関する教育のこと。
前々から、テレビやゲーム、塾通いなどにより小中学生の夜更かしが社会問題化していましたが、スマートフォンをもつ子供が増えたことにより、事態はいっそう深刻化し、子供たちの学習能力や健全な成長にまで影響を及ぼしているというのです。
「眠育」活動の内容は、小中学生に睡眠の重要性を教えるとともに睡眠記録をつけさせ、自主的に生活改善を促すというもの、また給食の後、午後の授業の前にいっせいにお昼寝タイムを設ける学校もあります。
平均睡眠時間が7~8時間の子供は、5~6時間の子供に比べて脳の海馬(記憶に深くかかわる部分)が1割大きくなるという研究、情緒が安定して不登校が減少するという研究もあることを思えば、「眠育」は今の時代に不可欠なものなのかもしれません。
「食育」に続き、昔は家庭のなかで教えるべき躾の一環であったはずのことを、国をあげて義務教育で行わなければならないという現代社会。
それを嘆きたくなる気持ちは禁じえませんが(*_*;、スマートフォン・SNS抜きには考えられないこの時代・この社会と共存して生きていくためには、必要な教育なのかもしれませんね。
そして、睡眠が重要なのは子供だけではありません!
私たち大人も、午後9時を過ぎたらテレビを消し、PC・スマートフォンも見ない・・・
静かな環境で瞑想などの練習をしてスムーズな入眠に備えたいものです。
練習をしてからベッドに入る・・・この習慣を始めてから寝つきがよくなった、夜中に目が覚めなくなったという生徒さんはたくさんいらっしゃいます。
こんな時代だからこそ、あらためて睡眠を大切にしましょう!
m.s