よく「おばあちゃんの知恵」といいますが、おばあちゃんが特別に何かを勉強したから知恵が生まれたわけではありません。
知恵は勉強しなくても生まれますし、勉強して得たものは知識になりますから。
おばあちゃんの知恵は生活スタイル・時代の流れの変化やその時の状況によって、変化しているものなので、その時々でとても役に立つのです。
知識のなかには時代とともに廃れてしまったり、間違って伝えられてしまったりすることがあります。
知恵はそれに比べ、絶対的なものと言えるでしょう。
絶対的に間違えることはないので、知識とは全く別のもの、特別なものといえます。
私たちが間違っていることを伝えてしまったのなら、それはむしろ、もうすでに知恵ではないと思ったほうがよいかもしれません。
今はコンピュータ全盛の時代なので、ほとんどの事柄はパソコンで調べれば、わかります。
受験勉強では膨大な量を覚えていたほうが有利でしたが、勉強して覚えることも、知識を蓄えることも昔ほど重要なことではなくなりつつあります。
知識詰め込み型が主流だった時代が終わろうとしているようです。
では、これからどのように勉強すればよいのでしょうか、どのように成長したらいいのでしょうか。
これから生きるうえで、必要になってくるのは知識ではなく、知恵。
最近では人間の脳も、科学的に解明が進み、様々なことがわかってきました。
脳波は電気の接触が連続して波動になったものであり、回路がつながらなければ、思考回路は滞り、考え方も狭くなります。
一つ一つの脳細胞の回路がスムーズにつながり、つながりが頻繁であれば、頭が活性化し、いろいろな事を覚えられるようになります。
ただ脳が高性能であるから、知恵が生まれるわけではありません。
知識は人間同士で学びあい、そこから生まれるものであるのに対し、知恵は自然から吸収して得るものです。
またエネルギーが充実していれば、知識から知恵に変わります。
気功で自然と共存できるようになるとエネルギーも入り、自然と情報を共有できるようになり、知恵が生まれるのです。
エネルギーは知恵になり、知恵はエネルギーになります。自然と共存共有できるようになれば、知恵も得ることができ、自分の中から湧き出てくるでしょう。
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