呼吸で摂る水分量を計算してみました
普段私達は呼吸によってどのくらいの水分を体内に取り込んでいるかご存知ですか?
考えてみたこともないですよね。そこで計算してみました。
空気中に含まれる水分量は気温と湿度によって決まっています。
下記は飽和水蒸気量(空気中にどれだけ水分を含むことが出来るかを示す)を表したグラフです。
このグラフは湿度100%としたときの水蒸気量(最大限含むことの出来る量)です。
気温が高くなると空気中に含むことの出来る水蒸気量も増えているのがわかります。
夏と冬の水分量の違い
例えば夏のじめじめした季節は
気温34度で湿度80%とすると
空気1m3中の水分量は30.08g/m3になります。
反対に空気の乾燥している冬を考えると
気温10度で湿度30%とすると
水分量は2.82g/m3になります。
これでお分かりのように
じめじめした夏に比べると
乾燥した冬は空気中の水分量は
1/10以下になってしまいます。
体内に取り込む水分量
では私達はどれだけの水分を
1日に体内に取り込んでいるのでしょう。
簡単な計算の仮定として
50kgの体重の人の平均の数値を使用すると
1回で500mlの空気を1分間に20回吸いこむと仮定します。
このとき24時間で吸い込む空気の量は14.4m3になります。
この空気量に上記の水分量を掛け合わせると
1日に吸い込む水分量は
夏:433g
冬:41g
になります。
呼吸一つをとってもその違いがよくわかりますね。
水分の出入りのバランスはとても重要です。
入る方は食事や水、呼吸などから入り、出る方は汗や尿、排便、呼気などから出ます。
冬になると水分の摂取がおろそかになりがちです。
勿論乾燥しているときも同様です。
急に暑くなってきました。
汗で出る水分量も非常に多くなります。
熱中症を予防する意味でも、意識して多めの水分摂取を心がけましょう。