階段から落ちてしまい、大けがをされた70代女性Mさんの体験談をご紹介します。
「早いもので、今年76歳になります。3年前に自宅で階段を踏み外し、落ちた時、右腕を伸ばした状態で床に強く打ちつけました。
痛くて我慢できないので、すぐにかかりつけの整形外科を受診し、レントゲンを取りました。『骨には‟異常なし”』と診断され、処方された大量の湿布薬をしばらく貼っていましたが、一向に良くなりません。
利き腕である右腕を動かせないので、食事するにも格闘しておりました。着替える際も、誰かの助けが必要で、襖1枚右手では開けられません。料理を始め、家事をするのも一苦労でした。。
その様な状態が少しも改善しないので、医師に訴えると、もう一度レントゲンを取ったところ、筋肉が断裂してしまっているという診断でした。湿布薬など、いくら貼っても治るはずもなかったのです。
医師からは『断裂した筋肉を縫合する手術をした方がよい』といわれました。
ところが、心臓に持病があることがわかると、今度は、『手術は出来ません。自然に治るにしても、あなたの年齢では期待はできません。あとはリハビリで少しでも動くようにするしかない』と言われてしまいました。
人間、体のどこかに、少しでも痛みがあると憂鬱な気分になります。その痛みを一生抱えていかなければいけないといわれたように感じ、しかもこの間、医師も次々と変わり、見放された状況にすっかり気落ちしてしまいました。
そんな私を見るに見かねて、娘が気功教室で先生に相談したところ、一度診てあげるといってくださったそうです。最初に診ていただいた後で、『筋肉の一部がわずかに繋がっているので、大丈夫です』、『断裂により死んだ細胞が癒着している部分を引き離し、新しい筋肉を作っていきましょう』と説明して下さいました。
断裂からすでに3ヶ月が経ち、治る希望を失いかけていた時に、一緒に頑張りましょうという先生の力強い言葉を聞いたことで、涙がこぼれてしまいました。
それから2ヶ月間、ほぼ毎日、気功療法を続けたところ、本当に日を追うごとに痛みが軽減し、思うように動くようになっていったんです。
腕が上がるようになるのと同時に、時間を見つけては教えて頂いた放松功を家でもやるようにしました。練習をすればするほど、気持ちもぐっと前向きになったようでした。
その頃ちょうど免許の更新の時期で、『もうハンドルを握るのは無理だから免許をお返しする』と決心していた私に、先生から『チャレンジしてごらんなさい』と言っていただき、もう一度挑戦する気になりました。そして、実技試験も、クリア!
現在は、買い物に、お稽古に、通院にと毎日のように車を運転しています。一時は自立した生活も危うく、『このまま介護生活になったら、家族に迷惑をかけてしまう・・・』と心配しました。私を心配して太学功に連れて行ってくれた娘にも余計な負担をかけずにすみ、本当にほっとしています。
元通りに、いえ、それ以上に活動的な日々を送れるようになったことを本当に感謝しております。」
ケガの痛みと治らないかもしれないという不安、、、家族がけがをしてしまったとき、支える家族もたいへんです。この方の場合、気功療法をお母様に受けてもらうことで、家族みんなが幸せになりました。そのお手伝いができたこと、スタッフ一同喜んでおります。これからもお元気な姿をみせてください。
byNT