十二指腸憩室の大出血を乗り越えて

十二指腸にできた憩室(けいしつ:くぼみ)から大量出血してしまったという60代女性Yさんをご紹介します。

「  『まさか、、、つわり?』

このとき50代。全く思い当たることはありませんでしたが、気持ち悪さは同じでした。

朝から気持ちが悪く、胃のあたりはものすごい不快感です。その日はずっと何も食べられない状態で過ごしていたところ、夕方に胃液ばかり吐いてしまいました。さらに、タール便。

このとき、下血したことのある友人の言葉を思い出しました。

『今まで嗅いだことがないにおいだった。死を覚悟するくらいに、衝撃を受けるよ。』

『自分の身体が何かたいへんなことになっている』と、このときやっと気づきました。そして、脂汗が流れ、顔色は緑色になってしまったのです。

人間、本当に命が危ないときには何かを感じるもので、命の炎が消えるイメージが頭に浮かびました。このままでは死んでしまう・・・

夜、診察時間が過ぎていましたが、急いで、夫に病院に連れて行ってもらいました。

かかりつけ医の先生は、私の病状を診て、大きな総合病院へ救急車で行くように手配してくれました。ただ救急車を待つよりも夫の車で行くほうが早いからと、意識がもうろうとしながらも自分たちで病院へ向かいました。病院に着いたら、そのまま入院。病院の先生5-6人がぐるりと私のベッドを囲みます。

これは後で知りましたが、担当医が研修医のため、数人の指導担当の医師が全員集まっていたそうです。

ただ、大変な状態であることは間違いなく、何日も出血が止まらず、絶対安静。

輸血をするかどうかの瀬戸際・・・

Hb値7g/dLが輸血を行う目安だそうで、数時間おきに採血し、医師は採血の結果から、輸血をするかどうか様子を見ていたようです。

深刻さをわかっていなかったのもあり、病院にいるので、安心していました。何日もベッドで寝ているだけなので、ちょっとくらい大丈夫かしらと、自分で勝手にトイレに行ったら、医師に『今は心臓と脳を守るためだけに血液中の栄養を使っている状態です。絶対に無理をしないでください。』と言われてしまいました。さらに、『背骨の近くにある大動脈、大静脈の側に憩室があるので、大手術のチームを結成しなければならない、準備に1週間ほどかかります。』とも。

幸いにして、出血は5日目に止まり、輸血も、手術も何とか受けずにすみました。

20日間の入院生活は、最初は全く食事をとることができず、点滴だけ。徐々に流動食から普通食に戻していったものの、消化吸収力は弱ってしまい、退院後も苦しい日々が続きました。自宅に帰ってからはホームドクターにお世話になりましたが、普通の食事はできませんでした。体が受け付けなくなっていたんです。体力もなく、思うように動くことができません。

そんなときに友人から、『絶対にいいと思うから!』と太学功気功を紹介されたんです。

藁にも縋る気持ちで、気功療法を受けはじめ、ほどなく気功教室にも参加するようになりました。最初は体力がなく、教室にいるだけでも大変だったのですが、少しずつ体に元気が戻っていきました。

本当に気が全くなかった状態の身体には、気が入っていく感覚がよくわかりました。

うまく表現できませんが、つらくてしんどい感覚が減ってくる、すぐに横にならずにすむようになるんです。

変な言い方ですが、細胞一つ一つが喜んでいる感じといえばいいのでしょうか。

さらに、体に余裕ができると、いろいろなことをやりたくなってくるんですよね。

半年くらいで自宅でも30分くらい気功ができるようになりました。

1年ほどで日常生活を送れるようになり、今では普通に外食も楽しんでいます。

『太学功気功療法は本当にすごい!』と思ったのは、病院で検査を受けたときです。

あれだけの大病の原因だった憩室が跡形もなくなっていたんです。もちろん十二指腸内視鏡検査も異常なしでした。

今でも元気に過ごしせているのは、気功のおかげだと思っています。」

 

 

gaisyoku

 

太学功気功療法は他にはない気そのものを注入できる治療法です。気の不足を睡眠や食事などから少しずつ解消するには相当な時間がかかります。栄養剤なども残り少ない気を無理やり引き出して使うことになります。鍼灸指圧、漢方薬などは気のバランスを整えるもので、気そのものを増やすことはできません。気がもともと少ない方にはうまく効果が表れず、さらに気を減らしてしまうことにつながります。

この方のような大病も最終的には自己治癒力・自己免疫力で根治するしかありません。その原動力は気です。気そのものを増やせる太学功気功の効果を多くの方が実感しています。

by NT