知恵と知識 ④

 

知恵と知識についてお話をしてきましたが、知恵と知識はあくまで「人間が区別しているもの」であり、私たち人間は自然と共存共有できれば、知恵が発達し、年齢に関係なく、成長していけます。
ここからは、この知恵と知識の話を聞いた生徒の方々から出てきた質問とその答えをご紹介します。

質問:おばあちゃんの知恵は、経験から出てくるものなのではないでしょうか?経験がたくさんあればよいように思いますが?

答え:そうですね。豊かな経験に救われることも多いと思います。経験が豊富だと知恵が発達しやすいのは確かです。しかし、「経験」が「知恵」か「知識」かと問われれば、経験はあくまでも「知識の一部」です。一度経験したことを憶えていたという「知識」であり、知識として覚えていたことが「経験」です。本当の意味での知恵ではありませんが、「おばあちゃんの知恵」といわれるものの中には「経験したことから覚えていた知識」もたくさん含まれていると思います。

以前、何かで、知恵と知識についての話を聞いたことがあります。そのとき「習った知識を使うことで、それが知恵になる」といっていました。それはあくまで知識の応用です。知識を習い、それを同じようにできるということは習得した知識を応用したのであり、知恵ではありません。知恵は、情報として教えられるものではありません。教えることができるという時点で、それは知識になっています。

習った知識がきっかけになることはあるかもしれませんが、知識が知恵に変わるのではなく、知恵はそのときそのとき、ひらめくものです。誰からも教わることはありません。一回知恵をうみだすと、それは役に立つことという知識として教えることができます。知識は知識として習い、使われていきます。

年齢を重ねると、だんだん記憶が退行し、豊富な経験があったとしても、それを活かせなくなってしまいます。極端にいうと、おばあちゃんのエネルギーがなくなって、認知症になってしまったら、おばあちゃんがどれほどいろいろな経験や知識があっても、全部使えなくなってしまいますね。

おばあちゃんの人生で考えると、豊富な経験や知識よりも、大切なことはエネルギーが充実すること、元気でいること、その時その時で役に立つ知恵を出せることなのではないでしょうか。元気であれば、認知症とは無縁です。

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太学功気功では、つねに時代とともに、知恵を発達させる方法、元気でいる方法をお伝えしています

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